ワインおたくの夫と食べること大好きな妻の貧乏暇無し日記。フランス・ロワール地方でぶどうの有機栽培とワイン醸造に挑戦しています。


by maisey

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C'est pas ma faute 最終章

初めての方はこちらから。
どんだけ長いんだこの話、と思われるでしょうが、実際に経験した私たちにとっても本当に長かった!!
...ので、もう少しおつきあいください(道づれ)。

1年と8日間、250ユーロを口座に凍結させれば10日ほどでまた小切手を使えるようになる、と言われていたので安心していました。

ところが10日経っても、2週間経っても、3週間経っても音沙汰なし。

現在使用している銀行に行く度に「もう小切手使えるようになりました?」と聞いてデータを調べてもらっても
「あ、まだ黄色い旗が消えてませんね...」と言われる。

この黄色い旗、いわゆるブラックリストみたいなものですね。

フランス中どこの銀行で口座を開いても私たちの名前の横には黄色い旗が付いてまわるので、これを見れば銀行員なら誰でも「小切手禁止令が出てる」というのが分かってしまう。

受付の人ともどうしてもヒソヒソ声になってしまう...

この小切手社会で小切手が使えないのって不便だし、っていうかいつまでも待っていても無駄なような気がして、重い腰をあげてパリ支店に電話する。

私たちの担当者のマダムの直通番号に電話しても、出て来るのは違う人。

オットが長〜い事情を説明すると、電話の相手は話を聞き終わると同時に「あ、その件でしたら担当者本人じゃないと分からないので
かけ直させます」と。

2日待っても音沙汰なし。
土曜の朝にまたこちらから電話する。

またしても担当者じゃない人。
またオットが一から事情を説明する。

聞き終わると同時に「今日は担当者も僕もとても忙しいのです。
ですからあなたには来週電話します」
と言って切られました。

私のオットは(自慢ではないが)本当に穏やかな性格の人。
いつもキーキーわめく私を横でなだめるタイプなのだが、そんなオットもさすがにキレた...というか、ふて寝してしまった(笑)!

私はいてもたってもいられなくなって、現金を振り込みに行った社員3人のこじんまり支店に助けを求めに行くことにしました。
「そんなことしても無駄だ!」というオットの声を振り切って...

銀行に着くと、受付には前回応対してくれた感じの良い中年女性がいました。

ここでもパリ支店の担当者にしか解決できない、と言われると思いつつ事情を説明すると、すぐにデータを調べてくれる頼もしい彼女。
私たちが来店してすぐにパリ支店に送金し、ずっと音沙汰がないので1週間前にまたメッセージを送ったところだったと言いました。

なんだかほっとして「パリ支店はちっとも話にならなくて...」とつい弱音を吐いてしまうと、彼女はうんざりした感じで首を振って「同意だわ」と言うので嬉しくなってしまう。

田舎者が心を通わせる瞬間...それはパリの悪口を言う時!!

そして彼女はコンピューター画面を見つめて顔をしかめると

「あら、あなたたちが振り込んだ額、パリ支店には届いていないって出てるわ!」

「どういうことですか?」

「パリ支店、あなたたちのお金をまた無くしてしまったようね!」

もうね、ここまで来ると笑うしかないというか
ここまで全てが上手くいかないと宿命かと思い始めたりするのですが、

受付の女性は「私はあなたたちがちゃんと入金したという証拠があるから心配しないで。来週私からパリ支店に連絡しますから、任せて」と言ってくれた。

このおばさんが女神に見えました。
私たちはもう(厳密には)この銀行のお客さんじゃないのに、パリ支店はそれがモロ態度に出ているというのに、やっぱり田舎って温かいなあ...

さて、日・月曜と銀行のお休みを挟んで火曜の朝、さっそくパリ支店の担当者から電話がかかってきました!

「250ユーロを凍結したのであなたたちは今日からまた小切手が使えるようになります。時間がかかってしまって申し訳ありません...」

良いニュースに加えてやっとパリ支店からお詫びの言葉が!と思いきや、


あなたの最寄りの支店がちゃんとうちの支店に送金して来なかったので遅くなってしまいました」と。


最後の最後まで「私のせいじゃない」は健在!

もう信じられませんでしたが「はい、ありがとうございました」としおらしく電話を切るしか出来ない己のフランス語力の乏しさには泣けてくる。

まあでも2ヶ月かかってやっと解決したのでめでたし、なのですが。

後日きちんと手紙で小切手禁止令が解除された旨が送られて来たときは額に入れて飾ろうかと思ったくらいです。

それにしても「フランス語講座・文句の言い方/相手のせいにする話術」なんてあったら絶対に受講するのに...なんて思ってしまいました。

本当、フランスに住むってサバイバルだなと感じた出来事でした。ふう。
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by maisey | 2010-12-19 20:25 | フランスの日々

C'est pas ma faute 2

銀行の悪夢シリーズ(シリーズ?)のつづきです。
第一話はこちら

返してもらった問題の小切手、原本をパリの銀行に送らなければならなかったのだけど、郵便で無くされては絶対に困る!

ので、裏・表とコピーしてから、署名した手紙と一緒に書留で送りました。


翌日、パリ支店から電話が。
「今日書留で手紙を受け取ったのだけれど、肝心の小切手が入っていませんでしたよ」と。

え!!?

電話に出たのはオットで、「妻は確かに同封した、と言っていますが」と言うと「でもここには無い」と。

よくよく聞くと、大きな支店だから受け取った郵便は全て受け付けの人が開けて、それぞれ担当者へ渡るもよう。
その過程で小切手が紛失したのでは...?

そんな疑惑が浮上すると、最初は「こちらが無くしたという証拠はない」と言い張ったくせに、後には「小切手はちゃんと手紙にクリップで留めるべきでしたよ」と責任転嫁。

ちょ、ちょっと待って!

銀行ですよね、一応!?

小切手は確かに小さな紙切れで、私もクリップに留めれば良かったかもしれないけど、銀行ってこういう小さな紙切れを扱うのには慣れているのではなくて!??

と私はぶち切れたのですが、これをフランス語でガーっと言えないんですよね。悲しいことに。

そして、ああ、こんなこともあろうかとコピーを取っておいて良かった!
と思ったものの、「コピーではだめ」らしい...

銀行側は「こちらでももう一度確認してみます。もし見つかればまた電話します」と。

見つからなくても電話せんかい!

...とはもちろん言えず、案の定2日ほど待っても電話はないのでこちらから電話する。

紛失された小切手に対してお詫びの一言も無く(というか認めないし)どうしてもコピーは受け付けないと言うので、じゃあどうしたらいいのですか?と聞くと、私たちに残された方法はただ一つ。

口座を開き直して、250ユーロを振り込み、それを1年間と8日間銀行が凍結する。

手数料はかからないし、1年と8日後には額もそっくり返って来るし、手続きをした10日後にはまた以前通り小切手を振り出せるようになるとのこと。

なにそれ、と思ったけど私たちの現在の銀行からも小切手の使用を禁止されてしまって不便な思いをしていたので仕方あるまい。

パリの支店にはさすがに出向けないので、
最寄りの支店(と言っても車で30分かかる)で手続き出来るように頼みました。

パリ支店は最寄りの支店に事情を話してアポを取って再度電話をよこし
「○日の朝に△さんという担当者と手続きをして下さい」と言いました。

そして○日の朝。
250ユーロの現金を持ってムッシュー△に会いに行くと、受付の女性が「△さんは今朝は外出していますけど」と。

日時を指定された意味は一体?

午後になれば戻って来ると言うけれど、その時点で朝10時。
午後と言ってもフランス式お昼休みの後、銀行が再開するのは午後2時。
そんなに待てないしなあ...と悩んでいると、受付の中年女性が応対してくれることになりました。

ここ、田舎の小さな支店だから受付の方も含めて社員は3人ぽっち。

そしてこの女性は受付に座っていても受付嬢なのではなく、受付兼銀行員なのでした。

事情を話すと「信じられない」とびっくりし、
パリ支店のミスなのにあなたたちが大変な目に合わなければならないなんて!と同情してくれました。
そしてミスしたパリ支店の当人が絶対に言わなかったお詫びの言葉を、彼女が言ってくれました。

私たちは再び250ユーロを払い、受付の女性が後は任せて、と頼もしいことを言ってくれたので、安心しました。

10日以内にフランス銀行から小切手振り出し禁止が解除されたと手紙が来るはずだから、
と言われ、やっと一件落着、と胸を撫で下ろしたのでした。

しかしここはフランス!

甘かった...つづく
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by maisey | 2010-12-18 04:21 | フランスの日々

C'est pas ma faute

ブログではいつもフランスの田舎生活の良いところを書こう、と心がけています。
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それは読んでくださる方にフランスの気持ちのいい風を送りたいというのもありますが、良いところを書くことで「フランスって良いところもあるじゃん♪」と自分に言い聞かせている節があるかもしれません。

というのも、官僚制度の効率の悪さ、サービスの悪さ、などなど「日本ではありえない!」と思わず叫びたくなる出来事が多すぎて、実はなんでここまでしてこの国に...とつい弱音を吐いてしまうことが多いのです。

そういうことをブログに書こうか迷った結果、やっぱり気持ちの良いことを書こう、といつも決めるのです。

フランス在住にまつわる悪夢のような体験談はたくさんの方が書かれているし、私がまた書いたところで誰が幸せになろうか...と。

しかし最近やっと解決した、あまりにもひどかった話をどうしても書きたいのでここに記そうと思います。解決した今では笑って話せるので。



「私のせいじゃない」

このフレーズ、フランスではあまりによく耳にします。

それも子供がけんかして叱られた時ではなく、大の大人が、しかも職場で、公の場で(ありえない!)。



1年半前、渡仏したての私たちはパリで銀行口座を開きました。
大手の銀行なので、どこへ行ってもこの銀行なら便利かな、と。

そして1年以上こちらの口座を利用していたのですが、
ロワールに住み始めてからは、小さな田舎町に支店がないのでなにかと不便になってきました。

近所に支店の多い、違う銀行で新しく口座を開いて、
今までの銀行は解約することにしました(毎月手数料も取られることだし)。

今までの銀行から自動引き落とししていた月々の電気代、インターネット代などを新しい銀行から引き落としてもらうよう手続きをして、
過去1、2ヶ月に書いた小切手は全部クリアされたか確認して、
口座を解約しました。
それが9月のことでした。

すると10月の始めに、以前の銀行から私宛とオット宛に2通、書留で手紙が来ました。

「あなたが振り出した小切手(19番)は口座の残高不足のため換金できま
 せんでした。
 その為あなたは5年間フランスで小切手を振り出すことができません。
 尚、この情報はフランス銀行(日本でいう日銀)に知れているので、
 フランス中のどこの銀行で口座を開いても小切手は使えません。」

すぐには自体が飲み込めませんでした。
裏には小さい字で懲役何年とか、罰金いくら、とか書いてあって、
頭がクラクラしました。

取りあえず以前の銀行の小切手帳を見返してみます。
小切手19番は5月に振り出したものでした。
そして5月から口座解約までの履歴を見直してみると、
確かにその額(250ユーロほど)が引き落とされていません。

5月に振り出した小切手の受取人が4ヶ月後に換金しようとしたのだけど、私たちは口座を解約してしまった後だったので残高不足で小切手が戻って来てしまったみたい。

ちなみに受取人はお店でした。
なんで4ヶ月も換金しないんじゃ!と思いましたが、大きいお店だったから小切手が行方不明になっちゃったりもするのでしょう。
一件一件、ちゃんと小切手がクリアされたか確認しなかった私たちも悪かったのです。

とりあえず、手紙をよく読んでみると、受取人にちゃんと額を払って、換金できなかった小切手を返してもらえば5年の小切手禁止令は消えるらしい。

ということで、そのお店に額を現金で持って行きました。

責任者のおじさんは不渡り小切手なんて日常茶飯事とでもいわんばかり、
慣れた感じで応対してくれました。
そしてその問題の小切手をファイルから引き出して見て
「ありゃ、5月に振り出されたのか。なんで10月まで換金されなかったのかな〜」
なんてのんきなもの。

お詫びの一言もないのね、と思ったけど、私たちの不注意もあったことだしニコニコして持って来たお金を払うと、
小切手の裏に「○月×日、現金で確かに受け取りました」とサインしてくれました。

これをパリの銀行に、送られてきた手紙と一緒に送ればオッケーだと言われました。

オッケーのはずだったのですが...(あまりにも長い話なので、つづく
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by maisey | 2010-12-17 05:55 | フランスの日々

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