人気ブログランキング | 話題のタグを見る


ワインおたくの夫と食べること大好きな妻の貧乏暇無し日記。フランス・ロワール地方でぶどうの有機栽培とワイン醸造に挑戦しています。


by maisey

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

タマネギ・セロリ・にんじん

私の典型的な一週間の過ごし方は...

月曜日:週末明けで仕事に行きたくないよー。
火曜日:えっ、今週まだ半分以上もあるの?
水曜日:やっと半分...やっと半分越えた...
木曜日:山場は越えた...後は踏ん張るのみ。
金曜日:やった!やった!やった!

...という風に、全くもって仕事に生き甲斐を感じている雰囲気ではないのですが、仕事プラス週2回のフランス語教室のおかげで平日の夜は割と忙しくて、好きな料理も時間をかけて出来ない毎日です。日本だったらお弁当でも冷凍食品でも買ってるところですがこっちではおいしい出来合いのものがなかなかないので、やっぱり自分で作るしかないんですよね。そこで夕飯の支度やらお弁当の準備やら、週末にいろいろやっておくと本当に助かります。

寒い中、外で仕事しているとお昼は温かいスープが必ず欲しくなるので、週末は大鍋で2種類、塩鱈と大麦のスープとボルシチを作って一食ずつ冷凍しました。どちらもタマネギ、セロリ、にんじんが入るので、この野菜を一気にどっさりみじん切りにしました。

それに朝ご飯用やお昼のサンドイッチ用に食パン2斤も焼きます。そしてひとつは冷凍。

あー、あと餃子を大量生産して冷凍します。これは授業がある日にパパっとスープかなんかにして急いで食べられるので。

こんな工場みたいなことしているので週末は休んだ気がしないでもないのですが、これをしておくとやっぱり平日がラクー!

さーて明日も早いのでとっとと寝ます。
# by maisey | 2009-02-05 14:57 |

ワインおたくな旅・後編

ココファームワイナリーの研修旅行にくっついて行ったNapaのワイナリーめぐり、クライマックスはあのOpus Oneです。いや、実はこの後にももう一件行ったのですが、ここの印象が強過ぎて、Opus Oneを後にした時点で私の中ではクライマックスを迎えてしまったのです。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_3465937.jpg

だって奥さん、外観がこれですよ!
ワインおたくな旅・後編_c0188527_485931.jpg

ワイナリーというより「協会」とかいう名前が似合いそう。ご丁寧にオリーブの木まで植えてあります。

扉の中に入ると広ーいロビーに大きな窓から光がたくさん入って素敵な感じ。受付のきれいなお姉さんに予約の旨を伝えると、案内役のハンクさんがやってきて待合室に案内されます。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_531234.jpg

この部屋で暖炉を囲み、ハンクさんがOpus Oneの歴史を教えてくれます。

このワイナリーはボルドーの巨匠Baron Phillipe Rothschildとカリフォルニアの巨匠Robert Mondaviの共同プロジェクトで1981年からカリフォルニアでボルドースタイルのワインを作っているそうです。

とにかく優しくぶどうを扱うことに力を入れていて、普通のワイナリーだったらパンプを使うプロセスをなるべく重力に頼って優しく、優しくワインを作っているというから面白い。

収穫の時期、摘まれたぶどうはまずエレベーターで2階に運ばれます。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_3321381.jpg

2階の床には巨大な皿のようなものがいくつもあって...
ワインおたくな旅・後編_c0188527_346932.jpg

これ、1階にあるタンクの上蓋が2階の床にひょこっと頭を出しているのです。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_34059100.jpg

ぶどうの軸を取り除く機械もこのように車輪がついているので、それぞれのタンクの上までゴロゴロ転がして行って、軸からはずされた実はそのままタンクへ落ちる、という仕組み。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_3362663.jpg

1階にあるタンクも高い脚が付いていて、ワインを樽に移動する時も重力移動できる。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_3562159.jpg

ここまでするのにどんな膨大な費用がかかったのやら...お金があるからこそのこだわりですが、同時に計算つくされた設備はやはり「すごい」の一言です。

ツアーの最後はガラス張りの樽ルームを眺めながらのテイスティング。1本190ドル、という、絶対に自分のお金では買えないワインが私たちの到着と同時に栓が開けられ、1時間半の見学の間に十分空気に触れ、美味しくなって私たちを待っています。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_41479.jpg

まずどこのテイスティングルームにもおいてある、ワインを吐き出すためのバケツが見当たりません。吐き出すなんて許されない、心して飲め、ということなのでしょうか。
ワインおたくな旅・後編_c0188527_4151352.jpg

肝心のお味はというと...
バランスが素晴らしい!
すごく美味しい!
そして(オットいわく)カベルネの特徴が上手く表れている!
完璧なワインって感じです。一滴も残さず美味しくいただきました。

ただ、ここであまのじゃくになるつもりはありませんが、このワインは完璧すぎるような気もしてしまうのです。私はワインだけでなく、映画の好みもそうなのですが、クセのある性格というか、間違ったら欠点にもなりうる魅力というか、そういうものがあるものの方が好きみたいです。なんてOpus Oneを前にしてとんでもなく贅沢で失礼なことを思ってしまいました。

いやーそれにしてもOpus Oneに行けて本当に良かったです。ワインはとても美味しかったし、設備のつくりもとても面白かったし。

私とオットを1日半、いろいろなワイナリーに連れて行ってくださったココファームのワインメーカー、ブルースさんには大感謝です!Opus Oneを後にする時「ところで創設者のフランスのおじさんって誰?」なんてとんでもない質問をするような素人の私なんかも一緒に連れて行ってくださって本当にありがとうございました!
# by maisey | 2009-02-02 10:37 |

美しき母

ワイナリー巡りの後編を綴る前にちょっと全く関係ないことを...

ここのところ相変わらず初歩フランス語に悪戦苦闘する毎日です。仕事中にiPod(「あいぽっど」とタイプしてiPodと変換された!すごい!)でフランス語講座のポッドキャストを聴き、ぶつぶつフレーズを練習したり、週2回のクラスで文法を叩き込まれたり、トイレで動詞の活用を朗読したり...

なんか...楽しくない。

カナダに来てから英語を話せるようになるまでかかった時間、努力、根気を考えると、ほんの1ヶ月フランス語を勉強したぐらいで成果を期待するのはちゃんちゃらおかしいのだけれど、数年前、初めてフランス語の授業を受けた時の楽しみがないんです。

今年フランスに行くと決めたから、簡単なことも言えない、聞き取れないことへの不安や焦りなのか、あきらかに授業内容を理解している他のクラスメイトへのジェラシーなのか...

ある夜、寝る前に長い間読んでいなかった本をひっぱりだしてきました。
フランスの女性作家Anna GavaldaのSomeone I loved(原題Je l'aimais)という短い小説で、なぜか英語訳とフランス語原文と一緒になっているのです。

もちろん原文で読めるわけはないのですが、英語訳は何度も読んだため内容は割と細かいことも覚えています。本の前半分の英語訳と後ろ半分のフランス語原文を照らし合わせながらなんとなーく読んでみると、

「あ、この文章の構造、習ったな」とか「あーこれって学校では習わない表現だな」とかなんだか楽しいのです。

その中でも、なんだこりゃ、と思った表現がbeau-pereとbelle-mere。
美しき父、美しき母?

英語訳を見てみると、father-in-lawとmother-in-lawになっています。つまり義父と義母ですね。

えーっ、何これ、面白い!
英語では「法律上の」母という言葉になり、日本語では「義理の」母、そしてフランス語では「美しい」母になるんですね。なんでbelle-mereになるんだろう...日本人の私にとっては「お義母さん」がしっくりくるけど...などと考えだすと、ああ、やっぱり語学って面白い、と思うのです。

そういや、初めてフランス語を学んだ時は、大好きなエリック・ロメールの映画からひとつのフレーズを新しく覚えたというだけでわくわくしたっけ。基礎をしっかり学ぶのも大切だけど、言葉は楽しく学ばないと、と当たり前のことを思ったのでした。
# by maisey | 2009-01-31 09:40 | カナダの日々

ワインおたくな旅・中編

ワインおたくのオットとこれまたワインおたくのココファームのみなさんとのワイナリー巡り第2日目です。

前日の青空とはうって変わってしっとり曇り空。この日はNapa周辺をまわります。

朝一番のアポはいわゆるカルトワインを作るViaderです。カルトってオカルトではありません。少量生産、高額、入手困難なカリフォルニアワインのことです。

ワイナリーのゲートを入ってから、テイスティングルームの建物までの道の長いこと...すでに高級感ただよってます。
ワインおたくな旅・中編_c0188527_10124530.jpg

このワイナリーはアルゼンチン生まれフランス育ちの女性ワインメーカーがカベルネ中心の赤ワインのみで勝負...という面白そうなところです。

まずは畑を見学。急な斜面がなんと30ブロックに分けられ、同じカベルネ・サヴィニヨンでもブロックごとに違うクローンが植えてあり、つまり特徴や熟すタイミングもブロックごとに異なるので収穫も30回に分けてするらしい...という、私からするとおたく丸出しの栽培方法ですが、これがワインに複雑な味を与えるらしい。
ワインおたくな旅・中編_c0188527_10384034.jpg

そして貯蔵用洞窟を見学し、ココファームのスタッフはいろいろとワイン作りの質問をします。私はちんぷんかんぷんでした。
ワインおたくな旅・中編_c0188527_10434323.jpg

これがおたくのオットを興奮させたフランス直輸入のコンクリートのタンク...
ワインおたくな旅・中編_c0188527_10475089.jpg

一つ目のぬりかべにしか見えない。それかどーもくんか...
ワインおたくな旅・中編_c0188527_10484613.jpg

そして卵形!洗いにくそう!洗いにくいというより、この中で赤ワインを皮ごと発酵させるので、皮をシャベルでかき出すのが大変らしい。

そしてテイスティングルームに戻り、試飲。
ワインおたくな旅・中編_c0188527_0501915.jpg

5種類の赤ワインをテイスティングします。値段が安いものから順に最後は一番高いワインを試飲したのですが、私は一番最初のTempranilloが好みでした。口に含んだ瞬間渋みを感じるのですが、次に柔らかさを感じ、飲み込む時にまた渋みを感じる、という体験が珍しくて面白いなあと思ったからです。

他のワインは美味しいけれど印象に残る特徴がないというか...お高いのに失礼な感想ですが、普通に美味しいって感じでした。なんだろう、フランス育ちの女性ワインメーカーということで、「フランスっぽい」とか「女性らしい」という言葉が飛び交っていましたが、アルコール度数がカリフォルニアらしく高めだったので、私が期待していたようなワインではありませんでした。

こうして2時間のツアー&テイスティングが終わり、次のアポまで1時間半あります。ここでお昼ご飯かな、と思いきや、アポなしで近くのワイナリーへ行くとの事!ここで研修旅行とは遊びではないということを悟りました(遅い)。

ということでRobert Sinskey Vineyardsというワイナリーに行ってみました。

門を抜けると「6人以上のグループはあらかじめ予約をしてください」とのサイン...私たちは10人でしたので、「5人ずつ分かれて入ってお互い知らないふりをする」という案も出ましたが、日本人のグループが同時に入ってそれはないだろ、ということで、取りあえず堂々と(?)入ってみる事に。

テイスティングルームのお姉さんは10人も予約無しで来たものだからいささかびっくりしていましたが、他にお客さんもいなく、快く応対してくれました。

ここはビオディナミ農法で葡萄を栽培しています。ビオディナミとは、簡単にいえば化学肥料や除草剤を使わないのは有機栽培と同じですが、さらに天体の運行に合わせて農作物の栽培をする...という農法です。さらに醸造段階でも、月の動きに合わせて澱引きをしたりするそうです。なんだか大釜だのほうきだの出てきそうな話ですが、月の引力で潮の満ち干きが起こるくらいですからねえ。月は馬鹿にはできません。私もとても興味がある農法です。

いろいろ試飲させてもらったのですが、一番美味しかったのはPOVというワイン。これは赤ワインのブレンドで、どんな品種がブレンドされているのか教えてくれません。
「葡萄の品種なんて気にせずに、あなたのPoint of View(視点)で楽しんでくださいよ」という意味らしい。
最初は、なんじゃその理屈は、と思いましたが、カベルネ、カベルネ、と騒がれているNapaならではのちょっとお茶目な冗談なのかもしれません。手の届くお値段だったので1本買いました。

さあ、この後はいよいよOpus Oneへ向かいます...
# by maisey | 2009-01-30 09:55 |

ワインおたくな旅・前編

今日も雪の中で剪定の仕事...だったのですが、体感温度ー16度という寒さのため午前中で仕事は切り上げることにしました。なので午後のお休みを使ってカリフォルニアのワイナリー巡りのことを書こうと思います。

今回やや衝動的に旅に出ようと決めたのは、日本の友人がちょうどカリフォルニアに行くことになっていたからです。

オットが数年前、初めてワイン作りを体験したのは栃木県にあるココファームというワイナリーでした。そこで6ヶ月醸造の仕事をして「ワインを作りたい」という気持ちに本格的に火がついただけではなく、一緒に働いたワイナリーのスタッフとも良い友達になって帰ってきました。

そのスタッフさんたち8名が研修旅行でカリフォルニアに行く、と聞いて、カリフォルニアでみんなに再会したい、と思ってしまったのです。そこで彼らの日程に合わせて私たちもカリフォルニアに行き、研修旅行(=ワイナリー巡り)に1日半くっ付いて行くことになりました。

私たちはサンフランシスコに到着した翌日、車を借りてソノマ方面へ向かいました。ココファームとの待ち合わせ場所はIron Horse Vineyardsというワイナリー。丘を見渡せるキレイな所でした。ヤシの木とぶどうの木が共存していて、こっちじゃ普通なのかもしれませんが、只今雪の中で仕事している私にとっては超現実的と言うか...不思議な光景でした。
ワインおたくな旅・前編_c0188527_894567.jpg

テイスティングルームはカジュアルに外!この日はオバマ大統領の就任式だったので、ワイナリーは特別テイスティングメニューを用意し、平日の午後にしては随分賑わっていました。
ワインおたくな旅・前編_c0188527_8355135.jpg

テイスティングはスパークリングワイン2種類、シャルドネ、そしてキャベルネのブレンドの計4種類でした。私は元々カリフォルニアのワインがそんなに好きではないので(お値段が高いのでそんなに飲む機会もないのですが)、シャルドネはオーク樽の香りがきついし、キャベルネもパワフル過ぎて、うーん...ちょっと...でした。でもClassic Vintage Brutというスパークリングはとっても美味しかったです。

ここは8種類もスパークリングを作っていて、スパークリングに目がない私としては、全て8種類試飲してみたかったです。せっかくオバマ大統領が就任しておめでたいんだからさー!いっそスパークリングだけのメニューにしてくれても良かったのにー!とわがままなことを思ってしまいました。

この後もう一件、Dutton-Goldfiledというワイナリーに閉店ギリギリセーフで行ってみました。

ワインは全体的に普通でした。シラーはスパイシーでなかなか美味しかったような...ワインの味があいまいなのは、テイスティングルームのスタッフのおばさんがちょっぴり衝撃的だったから...

スタッフ「あなたたーちは学生でーすか?」(やたらとゆっくりな英語で、なぜか声がやや大きい)
ココファーム「違います」
スタッフ「日本ではなーにを飲ーみまーすか?ワインを飲ーみまーすかー?」
ココファーム「はい。私たちは日本でワインを作っています」
スタッフ「Oh~!どんな種類を作っているのー?赤ワーイン?それとも白ワーイン?」
ココファーム「KernerやChardonnay、 Muscat Bailey Aとか...20種類ぐらい作っています」
スタッフ「Oh...生産量はどのくらいなんですかー?」
ココファーム「15000ケースです」
スタッフ「...」(ここはその半分の生産量)

確かに日本でワインを作られているなんて、日本国外ではたいがい驚かれますが、ワイナリーのスタッフに向かって「赤ワインを作っているんですか?それとも白?」なんてちょっと失礼な質問だなあ、と思ってしまったけど...

次の日もアポなしでテイスティングルームにぞろぞろ行くと、必ずこのようなやり取りが始ったので、やっぱり日本でワインが作られているってカリフォルニアの人にとっては想像がつかないのかな。
# by maisey | 2009-01-28 09:49 |

カテゴリ

全体
自己紹介
ぶどう畑・春
ぶどう畑・夏
ぶどう畑・秋
ぶどう畑・冬
醸造
ワイン

フランスの日々
カナダの日々
日本一時帰国

レシピ
土地さがし

以前の記事

2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 06月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月

タグ

(25)
(9)
(4)
(4)
(4)
(3)
(1)
(1)
(1)

最新のトラックバック

お気に入りブログ

うちの食卓 Non so...
ばーさんがじーさんに作る食卓
VINO! VINO! ...
ジェイクnoチカラ
べルリンでさーて何を食お...
カンパーニュに恋して

お気に入りリンク

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧